2021.04.26
入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者3人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。
結婚して二十三年。何度か引っ越しをしながらも、ずっと同じ町で暮らしてきました。二十年以上も住み続けていると、おのずと何度も足を運ぶ「ひいきの店」というものができるもので、わが家にも「〇〇が食べたいときはここ」と決めているお気に入りのお店が、いくつかあります。
年齢もそこそこ離れているし、プロレス観戦以外、共通の趣味が見当たらない私ともう一人(旦那のこと)ですが、食の好みはほぼいっしょ。もともと同じだったのか、それとも私が作るご飯を食べ続けるうちに、少しずつ私寄りの舌になってきたのか……。いずれにしても「おいしい」という感覚を共有できるからこそ、毎日同じものを食べて暮らしていけるのだろうし、「今日は〇〇が食べたい」という気分まで似通ってくるのだろうな~と思ったりします。
とんでもなく前置きが長くなりましたが、今回の二品は「肉が食べたい」というときに出かける「ひいきのお店」の定番メニューを、私なりにアレンジしたもの。「これおいしいよね~」「うちでも作れるんじゃないの」「じゃあ今度作ってみるよ」。で、さっそく作ってみたら、まずまずの出来映えで、以来わが家の食卓にしばしば登場するようになったというわけ。
オニオンスライスはマヨネーズとおかか、ナムルはごま油とごま、必ずこの組み合わせで作ること。オニオンスライスにはしょうゆ、ナムルには酢(穀物酢)をかくし味程度に使うこと。とくにお店の方に作り方を聞いたわけでもないので、おのれの味覚頼みの結論ながら、わが家の好みの味に仕上がっていることだけは確か(笑)。
「ひいきのお店」に通い始めたころは、生ビールをオーダーすると、必ずお酒を飲まないもう一人の前にジョッキが置かれていたものですが、今は何も言わなくても私の前にドンと置かれる常連感(笑)。顔もオーダーのクセも覚えてもらったことだし、これからも末永くお世話になりたい、ならせて欲しいと思います。
このオニオンスライスは年中作るというよりも、新玉ねぎが出回る時期に集中的に作って食べるという感じ。新玉ねぎならではの甘み、辛み、食感を楽しみながら「うまい、うまい」と、奪い合うようにして食べます(笑)。
実はこちらのナムル、ひいきの焼肉屋さんのサラダとナムルのいいとこどりをした一品。生の野菜にごま油を直接からめる作り方はサラダ、味つけはナムルを参考に自分なりにアレンジしました。油を直接野菜にからめるとつやつやっとしておいしそうだし、香りよく仕上がる気がするんですよね。
オレぺのレシピを世に送り出しつづけているベテラン料理編集者4人が、これまで出会ったレシピの中から好きなもの、忘れられないものを自ら作って、撮って、語ります。
各電子書籍ストアにて好評配信中!
記事検索
「菌に立ち向かえ!」の巻/漫画『果実戦隊〈スッパ隊〉3話』
「ジュースを救え!」の巻/漫画『果実戦隊〈スッパ隊〉1話』
第12回ジュニア料理選手権 トライアル部門レシピ
第12回ジュニア料理選手権 開催!
「とんカツをよみがえらせろ!」の巻/漫画『果実戦隊〈スッパ隊〉2話』
料理をもっと楽しく簡単に! スープ作家・有賀薫さんに教わる「いい道具の選び方 」
栄養バランスは1週間単位で考えればOK? ツジツマシアワセ生活、私たちが体験してみました!
「子どもの健康を守れ!」の巻/漫画『果実戦隊〈スッパ隊〉5話』
ローレルを使って「鶏胸肉のエスカベッシュ」
「変色を防止せよ!」の巻/漫画『果実戦隊〈スッパ隊〉4話』