こどもに
アート体験をさせたい、
一緒にアートを楽しみたい。でも子連れで美術館に行くのはなかなかハードルが高い……という子育て中のみなさん。ましてやお出かけそのものもしづらい時期ですが、
「いつか行きたい」リストにぜひ入れてほしい
アート体験施設をご紹介します。
それは、2020年に東京・立川にオープンした複合文化施設
「PLAY!」。美術館
「PLAY! MUSEUM(プレイミュージアム)」とその上階に併設する屋内広場
「PLAY! PARK(プレイパーク)」です。

〈PLAY! 外観〉
「PLAY! MUSEUM」は
「絵とことば」をテーマにしたユニークな展示が好評で、子どもから大人までだれもが楽しめる工夫がいっぱい。
有名な絵本作家を紹介する常設展では、現在
「エリック・カール 遊ぶための本」展を開催中(3月28日まで)。

〈「エリック・カール 遊ぶための本」展 展示風景〉
代表作
『はらぺこあおむし』など、おもちゃのような絵本の数々を、コラージュの手法で作られた色鮮やかな原画とともにたっぷり見られるこの展覧会。
絵本を「くぐる」「きく」「うごかす」「みつける」など10の遊び方で体験しながら、大きなオブジェや楽しい映像を楽しめます。
同時開催中の企画展は、
「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展(3月28日まで)。ユーモラスで温かい絵本の世界にひたれます。
「PLAY! PARK(プレイパーク)」の合言葉は
「未知との出会い」。
白くて柔らかい〈大きなお皿〉や〈ファクトリー〉など7つのエリアで
身体を使った遊びやワークショップを体験できます。

〈PLAY! PARK 内観〉
写真は大人気の
「バルーン・モンスター」。
約8000個の風船をつないでできた、もこもこ&ぐにゃぐにゃの不思議な遊具で、上にのったりくぐったり、なんとも楽しそう!。
ワークショップの1つ、
「エリック・カール 遊ぶための本」展に関連した
「Let’s! PLAY! PAPER!」では、さまざまな紙に、絵の具やクレヨン、スタンプ、ローラーなどで思いのままに模様やパターンを描き、世界に一つの
オリジナルの色紙を作ります。

〈PLAY! PARK ワークショップ[Let’s! PLAY! PAPER!]〉
PLAY! PARK内で3月28日まで毎日開催しています。じつは
自宅からも参加可能。でき上がったPLAY! PAPER! は寄贈すると、PLAY! 内で
新たな作品に生まれ変わるのだそう。
MUSEUMも
PARKも決まったスタイルはなく、何をするかを自分で見つけて楽しむ場所なので、子どもの興味や関心が自然に引き出され、ふだんと違った刺激も感じられるのがとても魅力的。
遊びの延長でアートに触れる、いいきっかけになりそうです。
現在は新型コロナウィルス感染症対策として検温・消毒や展示ごとの最大人数設定など
「安心・ゆったり」の取り組みを行いつつオープンしています。営業時間帯などに変更が出る可能性もあるので、確認してからどうぞ。
PLAY!
東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3
Tel: MUSEUM 042-518-9625
PARK 042-518-9627
(
『こどもオレンジページ No.2』より)