編集者・宮川の二大好物が夢のコラボ！「マカロニポテトサラダ」

2020.12.14

入社25年（つまり四半世紀）以上のベテラン料理編集者4人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。

vol.11

入社28年目〈人が喜ぶため〉に料理をしている宮川の場合
『二大好物が夢のコラボ・マカロニポテトサラダ』

日々の晩酌で一日をリセットし、翌日への活力を養っている私。なかでもいちばんの好物で、居酒屋さんのメニューにあれば必ず頼むのが、昔ながらのマヨネーズ味のマカロニサラダとポテトサラダ。

以前、ビール大好きな藤井が「ポテサラチェック」をするとのお話がありましたが、「おうちごはんといえばもっぱら『パスタ』」の私は、マカロニサラダの確認を怠りません。

そんなある日、近所で初めて入った居酒屋さんで目が釘づけになったメニューが「ポテトマカロニサラダ」。しかも「当店人気ナンバーワン」の称号付き。二つのメニューの豪華共演に狂喜乱舞し、「と、とりあえずこれをっ」と興奮気味に、真っ先に注文。

ほどなくしてテーブルに着地した「ポテトマカロニサラダ」は、その名の通り、マカロニが入ったポテトサラダ。いたって素朴な姿でしたが、食べてみるとこれが抜群にマッチ。なめらかなポテトに入った、プリッとしたマカロニがアクセントになり、さらにポテト＆マカロニのサラダ、どちらにも欠かせない塩もみきゅうりとさらし玉ねぎの食感も絶妙。そして、濃厚なマヨネーズがすべてをまとめる役割を果たして、なんとも絶妙なおいしさに。よくぞこの二大好物を合体させてくれたと、思わず厨房を拝んでしまいました。

そしてもちろん、自宅でも再現（私はさらにほろほろっとしたゆで卵をたっぷりと加えてアレンジ）。家族や友人との「おうち飲み」では「この二大競演、すごいでしょ」と自慢げにふるまい、「すごい、合う合う！」「おいしい、よく思いついたね」と大好評を博しています（もちろん、最後にはネタばらしを）。年末年始、おうちでの集まりの一品としてぜひ、この夢のコラボをお試しください。

ボール一杯にどーん！と大量に作り、冷蔵庫へ。三日ほど保存できるので、レタスで巻いたり、ふわふわのパンでサンドしたり、カリッと焼いたトーストにのせたり、ピザ用チーズをのせてグラタン風にしたりと、食べ方アレンジを楽しんでいます。
とある居酒屋で頼んだ、ペンネのサラダ。おなじみの小さなマカロニではなく、ホースのように太いペンネの、むっちり、ねっちりとした食感がこれまたよし。マカロニサラダイメージが一変したこのメニューも、近々再現しようと目論んでいます。

オレぺの中の人のうちごはんレシピ

『二大好物が夢のコラボ・マカロニポテトサラダ』

材料（作りやすい分量）

マカロニ　80g
じゃがいも　2個（約280g）
ゆで卵　2個
ハム　3枚
きゅうり　1本
紫玉ねぎ（または玉ねぎ）　1/4個
オリーブオイル　大さじ1
A
・マヨネーズ　大さじ5～6
・牛乳　大さじ2
・酢　小さじ2
・塩、こしょう　各適宜
塩

作り方

マカロニは袋の表示時間通りにゆで、ざるに上げて水けをきる。
じゃがいもは洗い、水けを拭かずに1個ずつラップで包み、電子レンジで約6分加熱する。そのままおいて粗熱を取ってから（こうすると皮がむきやすくなります）皮をむき、フォークでざっとつぶす。
ゆで卵はざっと刻む。ハムは半分に切って重ね、幅5㎜に切る。きゅうりは薄い小口切りにし、塩小さじ1/4をふってかるくもみ、しんなりとしたら水けを絞る。紫玉ねぎは縦に薄切りにし、水に5分ほどさらして水けを拭く。
ボールに1、2、3を入れ、オリーブオイルを回し入れてからめる。Aの材料を加え、全体をよく混ぜ合わせる。

マカロニポテトサラダにソースをかけてマカロニサラダもポテトサラダも、途中で「味変」でとんカツソースをかけるのが好き。ですが、好みが分かれるので、居酒屋さんでは、周囲の許可を得てからかけましょう（ときどき「えええっ!?」と驚かれるので）。

Editor No.03　宮川京子（通称・ミヤカワさん）: 神奈川県横浜市出身。大学卒業後、1992年に「ただただ料理が好き」という志望動機でオレンジページに入社。出版社の業務形態などをまったく知らず「オレンジページに入れば、自分で料理を作って写真を撮ってレシピが書ける」と思い込み、後にそうではない事実を知る。戸惑いのスタートから早28年。料理本担当一筋の日々で、常に頭のなかは食べることと作ることで埋め尽くされている。