「すでにパンパンのクローゼット、これ以上どうやって収納を増やすの?」と思っている人へ! よく観察すると、まだまだ活用できそうな空間がありませんか? つっぱり棒で、そんなデッドスペースを有効活用しましょう。
ご紹介するのは、クローゼットの収納力を上げるつっぱり棒ワザです。早速どうぞ!
〈つっぱり棒は大きく分けて2種類!〉
・ばね式:パイプに内蔵されたばねの力で固定する仕組み。つけはずしが簡単で安価ですが、つっぱる力や耐荷重は小さめ。
・ジャッキ式:ジャッキの伸縮とねじの締めつけでガッチリ固定。耐荷重は大きいですが、そのぶんパイプが太く、やや存在感あり。
① ハンガーポールから少しずらしてつっぱり棒をプラス!

ハンガーにかけた服をよく見てみると、厚みがあってスペースをとっているのはハンガー自体だったということも。薄くてスリムなハンガーにチェンジするのも手ですが、つっぱり棒でハンガーポールを増やすのもおすすめ。ポイントは、ハンガーどうしが重ならないよう、もとのポールより奥の少し斜め下にセットすること。段違いにかけられるので、収納力が増え、洋服の出し入れもスムーズになります。
●使ったのは……ジャッキ式つっぱり棒1本
② チェーン+つっぱり棒で片側だけ2段に!

ロング丈とショート丈でかける位置を左右に分ければ、丈の短い服の下だけを2 段収納にすることもできます。チェーンにつっぱり棒を取り付けて。長さ調整も簡単です。下段には軽いものをかけましょう。つっぱり棒を「つっぱらない」で使うものアリですね!
●使ったのは……ばね式つっぱり棒1本、チェーン2本、S字フック2個、結束バンド2本

【S字フックにチェーンをかけてつるして……】

【つっぱり棒とチェーンは結束バンドで固定】
取り付けるのも外すのも、簡単なのがつっぱり棒のいいところですよね。収納する洋服に合わせて、季節ごとにクローゼットを模様替えするのもおすすめです。
教えてくれたのは……竹内香予子さん
つっぱり棒博士。整理収納アドバイザー。新聞記者を経て、2015年につっぱり棒の業界トップシェアメーカー「平安伸銅工業」の3 代目社長に就任。あらゆるつっぱり棒を熟知し、新しい使い方や商品開発に力を注いでいる。