もうすぐクリスマス!
今年は、ヨーロッパのクリスマスに欠かせない人気の伝統菓子
『クグロフ』を作ってみませんか?
ブッシュ・ド・ノエルやシュトーレンに続き、今日本で注目のクリスマス菓子です。
地域によりさまざまな作り方がありますが、今回は特に
特に簡単なウィーン風のバターケーキの作り方でご紹介。
「ボール1つ」で「材料を順に混ぜていくだけ」だから、作りやすいのが魅力です。
クグロフとは
ドライフルーツやアーモンドが入った生地を焼き上げたフランス・アルザス地方発祥の発酵菓子。特徴はこのフォルム! まるで王冠のような風格のある見た目は、クリスマスの贈り物にもぴったり。日本でも最近、クリスマスの時期になるとパン屋やパティスリーに並ぶほど人気です。1週間ほど日持ちするので、事前に焼いておけるのもポイント!
クグロフの型について
クグロフ型は、側面に斜めにうねった波状の凹凸があるのが特徴。中央が空洞で熱の回りがよく、均一に火が通る。今回は口径14㎝×高さ8㎝のものを使用。
基本の『クリスマスクグロフ』のレシピ
『基本のクリスマスクグロフ』の材料(口径約14×高さ8cmのクグロフ型1個分)
【生地】
バター(食塩不使用)……100g
グラニュー糖……90g
卵……2個(約100g)
〈粉類〉
薄力粉……90g
アーモンドパウダー… …20g
ベーキングパウダー……小さじ1/2
〈具〉
ドライいちじく(またはレーズン)……50g
プレーンヨーグルト……大さじ1
【仕上げ】
〈アイシング〉
粉砂糖……60g
レモン汁……小さじ1 1/2~2
好みのドライフルーツ、ナッツ……各適宜
型用のバター(食塩不使用)、強力粉(なければふるった薄力粉)……各適宜
下ごしらえ

(1)
生地用のバターはボールに入れ、卵は小さめの器に割りほぐし、室温にもどす。粉類は合わせて万能こし器でふるう。具のドライいちじくは4~6等分に切り、プレーンヨーグルトをからめて5分ほどおく。型用のバターは室温に置いて柔らかくし、型の内側(筒の部分も)に指で薄く塗る。
(2)
強力粉適宜を型に入れ、型を回しながら薄くまぶし、余分な粉をはたき落とす。使う直前まで冷蔵庫に入れておく。オーブンは180℃に温めはじめる。
作り方
(1)生地を作る

バターのボールにグラニュー糖を加え、ゴムべらで練る。クリーム状になったら、泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜる。溶き卵を1/6量ずつ5回に分けて加え、そのつどよく混ぜる。残りはとっておく。
(2)具を加える

ふるった粉類の1/4量を加えて泡立て器でさっと混ぜ、残しておいた溶き卵を加えて混ぜる。卵がなじんだらゴムべらに持ち替え、残りの粉類を一度に加えて混ぜる。粉けが少し残っているところに、いちじくをヨーグルトごと加え、生地につやが出るまで混ぜる。
(3)型に入れる

下準備した型に、生地の1/2量を4カ所に分けて入れ、上から残りの生地を同様にして入れる。3~4回、かるく作業台に打ちつけて空気を抜き、ミニスパチュラ(またはティースプーン)で、生地の表面をすり鉢状に整える。こうすることで、焼き上がったときに生地が平らにふくらむ。
(4)オーブンで焼く

型を天板にのせてオーブンの下段に入れ、180℃で30分焼く。中心に竹串を刺し、生地がついてこなければ焼き上がり。すぐに型ごと10cmほどの高さから作業台に落とす。ケーキクーラーの上で上下を返し、型をはずしてさます。
(5)デコレーションする

小さめの器にアイシングの材料を入れ、つやが出るまでよく混ぜる(スプーンで持ち上げるとごくゆっくり流れる、やや堅めが◎。レモン汁はまず小さじ1と1/2を加えて混ぜ、様子をみながら調整を)。クグロフの上部にスプーンでかけ、側面のくぼみに流れるよう、ところどころ多めにかける。乾かないうちに仕上げ用のナッツやドライフルーツをのせる。
クグロフの食べ方と日持ちの目安
清潔な保存容器に入れ、常温で約1週間。食べる分だけ切り、切り口は乾かないようラップでおおって。

アーモンドパウダーとドライいちじくを加えた生地は、しっとり食感! 雪に見立たアイシングなど、シックな見た目も素敵ですよね。
今年のクリスマスはぜひ、ウィーン風「クグロフ」で、お祝いしてみて。
(
『オレンジページ』2020年12月17日号より)
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