ふだんの掃除に「重曹」を使う人も多いですよね。
重曹は弱アルカリ性の洗剤で、油・皮脂汚れといった酸性汚れ、泥汚れ、汗や体臭の酸性のにおいを中和することなどができます。水に溶かせば、拭き掃除に便利な「
重曹水」としても力を発揮!
「じつはこの
重曹水を加熱すると、汚れ落ちがぐんと上がるんです!」と教えてくれたのは、自身の名を冠した洗剤もある、汚れ落としのプロ・茂木和哉さん。
熱を加えるとpH値が高くなるから、汚れ落ちや防臭効果がアップするのだそう。このパワーアップした「
ハイパー重曹水」の気になる作り方と、ハイパー重曹水を使ったおすすめの掃除場所を教えてもらいました。
「ハイパー重曹水」の作り方

小鍋に水400 ㎖を入れ、火にかけて沸騰させる。火を止めて重曹5ɡを加え、よく混ぜて溶かす。粗熱を取り、スプレーボトルに入れる。
「ハイパー重曹水」が汚れ落としや防臭に効果を発揮する場所
さめてもpH値は高いままですが、より汚れが落ちやすい温かい状態で使うのがおすすめです。例えば、こんな場所の掃除にぜひ。
靴箱の棚板に!
においの染みつきやすい木の棚板にシュッとかけて、クロスで拭いて。汚れを落としながら、靴から出た嫌なにおいを防臭できます。

スイッチパネルに!
上に積もったほこりはもちろん、触って着いた手あかもシュッと吹きかけてひと拭きすればピカピカに。

ドアノブに!
毎日握る金属のドアノブ。ハイパー重曹水&マイクロファイバークロスで磨けば、皮脂汚れがスッキリ。

はばきにも!
キッチンの近くだと油とくっついて、ほこりが頑固に……。ハイパー重曹水で浮かし、古ブラシで磨いて落とせば簡単に汚れが落とせます。
すごく便利ですよね。こちら、一度にまとめて作ってもOKですよ。
上記のほかにも、ご自宅の油汚れ、皮脂、においの気になる場所に使って、その威力と便利さを感じてみてくださいね。
(『オレンジページ』2019年12月17日号より)
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