
2016.03.10
「〈減塩〉なんて、まだ自分には関係ない」なんて思っていませんか? 塩分をとりすぎると体内に余計な水分がたまり、むくみの原因になるんです。体がむくむと代謝が悪くなり、便秘にも……という困ったループに陥ることに~。体がスッキリすれば、動きも軽くなって、もっときれいになれるかも!? 年代を問わず早いうちから〈減塩〉を心がけるのが、美容にも健康にも効果アリなんです。
「でも、味がものたりなくなるんじゃない?」と思ったあなたに朗報! 料理研究家・栄養士の小田真規子さんに教わった〈減塩〉メソッドは、なんと、思い込みを捨てること。たったそれだけで、「本当に〈減塩〉レシピ?」と、感動する味に仕上がるんですよ。では、さっそく、人気の定番メニュー「鶏肉のから揚げ」を作ってみましょう。
「水っぽいと味が入りにくくなるので、まず、トレーから出した鶏肉はペーパータオルで拭いて。さらに余分な脂肪を取り除くと臭みが抑えられ、塩分控えめでもおいしく感じるんですよ」と小田さん。おおおー! これでカロリーもカットできますね。
下ごしらえができたら次は下味。いつもなら、しょうゆを……と行きたいところですが、そんな思い込みをSTOP! 小田さんが選んだのは、砂糖と牛乳だけ。「2人分で鶏もも肉1枚に、下味は砂糖小さじ1と牛乳大さじ1。牛乳をもみ込むことで肉がしっとりとして、砂糖の甘さは塩けを引き立ててくれる効果が!」。溶き卵1個分と小麦粉大さじ4を順にからめてから、さらに小麦粉大さじ6をまぶし、こんがりと揚げます。あ、あれれ? 甘ーいから揚げになっちゃうのでしょうか!?
いえいえ、ご心配なく。ここでようやく、しょうゆの出番です!
【仕上げの調味だれ】
しょうゆ 小さじ2
はちみつ 小さじ1
こしょう 小さじ1/4
パセリのみじん切り 大さじ1
あつあつのから揚げに、仕上げの調味だれをからめます。「揚げたてにからめることで味を感じやすくなるので、いつもより塩分量を減らすことができます。さらにパセリのような〈香り〉を仕上げに加えるのもポイント。食欲を刺激してくれる〈香り〉が入ると、塩分控えめでも、ものたりなさを感じさせません」。パセリをお好みのハーブやスパイスに替えてもいいですね。これで、普通に作ったときと比べて、塩分量が約1/3の1.1g(1人分)になるというから驚き!
下味の材料や調味料を加える順番を変えてみるという、思い込みを捨てるだけの〈減塩〉メソッド。いろいろな料理に応用できるので、毎日飽きずに続けられるというのも大きなポイントです。から揚げの下味には砂糖と牛乳! そして、仕上げのしょうゆ&パセリ! ぜひ試してみてくださいね。
料理/小田真規子、撮影/鈴木泰介、文/編集部・後藤
(『オレンジページCooking2016 ヘルシーレシピ』より)
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