
2019.03.18
夫と子ども3人の5人暮らしをしている、ライフオーガナイザーの香村薫さん。
香村さんは、トヨタグループの元社員で、トヨタグループ全体で行っていた仕事効率化のための考えである〈トヨタ式〉を家事に落とし込んだ「トヨタ式家事」を考案しました。この考えをもとに、すっきりと暮らしています。
そんな香村さんの自宅にお伺いしたら、私たちが当たり前に置いているものや使っているものが、いくつかないことを発見! 話を聞いてみると、そんな「あえて置かない」「やめた」ことに、家事がラクになるヒントがあったのです。
「キッチンに三角コーナー&スポンジは置きません」
食器用スポンジは、すぐに雑菌が繁殖してこまめな取替えや殺菌が必要なのでやめたそう。また、においや汚れが気になる三角コーナーも廃止に。
そこで、食器用スポンジの代わりに、メラミンスポンジを使うことに。水だけで茶渋などの頑固な汚れも落とせます。一日1個使い、最後にシンクの掃除をして小さくなった状態で捨てるのだとか。生ごみは、小さなポリ袋を用意し、食事ごとに生ごみを入れて封をし、においや汚れを防いでいました。
「キッチンやトイレのマットをやめました」
水や油はね、食材カスなどで床を汚さないためのキッチンマット。しかし、その汚れたマットを洗ったり、ずらして掃除をするほうがじつはめんどう。同様にトイレマットもありませんでした。
床はむきだしなぶん、すみずみまで拭きやすい状態。一日の終わりに除菌スプレーでさっと拭いている床はとてもピカピカ!
「棚の手前に物は置きません」
棚に収納ケースを入れるときは、手に取りやすいように手前に置きがち。しかし、香村さんはあえて奥につめ、手前にスペースを作っています。
そのスペースは、ちょっとした文字書きや裁縫にちょうどいいのだとか。同じ棚に文房具や裁縫セットもあるので、出し戻しがラクチンで散らかりにくくなる利点も!
「テレビはリビングに置いていません」
テレビを置くのはリビング、という常識をくつがえし、テーブルといす、ソファがメインのリビングルーム。子どもが希望した絵本や、夫・圭司さん希望の1人がけチェアなど、各自くつろげるようになっています。
一方テレビは、将来の子ども部屋になる予定の部屋に。リビングと別にすることで、必要なときだけ集中して楽しめ、ダラダラ見がなくなったそう。一方、リビングでの家族の会話は増えたのだとか。
あえて置かない、しない理由には、どれも納得。
あなたも、当たり前に置いているものが「じつはないほうがラク」でないか、一度見直してみては?
監修/香村薫(ライフオーガナイザー) 撮影/林ひろし 文/編集部・堀部
(『オレンジページ』2019年4月2日号より)
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