まだまだ寒さが厳しい日が続き、とろりと温かいスープがピッタリの季節。今回は、スープ作家・有賀薫さんにおいしいとろみスープのコツを教わります。
「とろみ」や「水溶き片栗粉」に苦手意識のある人もいるかと思いますが、ポイントをおさえれば「だま」ができずに上手に作れますよ。
『ひき肉とトマトのとろみスープ』のレシピ
材料(2人分)
豚ひき肉……150g
トマト(大) ……1個
ねぎのみじん切り……1/2 本分
にんにく……1かけ
塩……小さじ2/3
こしょう……少々
しょうゆ……小さじ2
〈水溶き片栗粉〉
片栗粉……大さじ1
水……大さじ2
作り方
(1)トマトはへたを取ってざく切りにする。にんにくはつぶす。
(2) 鍋にひき肉を入れ、水2と2/1カップを少しずつ加えながら箸でほぐす。ねぎ、にんにくを加えて中火にかける。煮立ってアクが出たらすくって火を弱め、トマトを加えて10分ほど煮る。
(3)塩、こしょう、しょうゆを加え、水溶き片栗粉を溶いて少しずつ加え、とろみをつける。
とろみPOINT①
鍋に細く回し入れる

水溶き片栗粉はしばらくすると粉が沈むので、加える直前に再度混ぜてから。一気に同じところに流し入れると「だま」になるので、細く回し入れます。
とろみPOINT②しっかり加熱する

ゆっくりと混ぜながら、弱火のまま1分ほど加熱すると、加えた直後よりもとろみが徐々に強く、まんべんなくついていきます。
ひき肉は切る必要がなく、少量でもだしがとれておいしいスープの素になります。「だま」を恐れずに、チャレンジしてみてくださいね。

具だくさんの「食べるスープ」を中心に、ご飯やパンと組み合わせるだけで、充分な食事になるようなスープと汁ものを、スープ作家・有賀薫さんが提案。食材の下ごしらえや、味つけの加減など、スープを作ることで「自炊の基本」ともいえるスキルや知識が身につく一冊です。
(
『スープが作れたら、自炊は半分できたようなもの』より)
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