
この夏、目が離せないサスペンスドラマとして話題の「嗤う淑女(わらうしゅくじょ)」に出演。
役者・小説家として幅広く活躍している松井玲奈さん。輝くような透明肌とスレンダーなスタイルは、私たちのあこがれの的です。
オレンジページnetでは、8月31日から美容をテーマにした松井さんのエッセイ「松井玲奈のうっかり美容道」がスタート!
美肌とスリムな体型を維持されている、松井さんの美容ライフが明らかに?! スキンケア、メイク、食&運動のこと……。
連載スタートを記念したインタビューを前後編でお届けします!
美容の目覚めは25歳くらいのとき。メイクを人任せにしていた10代から一転、興味を持ったきっかけとは……⁉
――メイクや美容に目覚めたのは、何歳くらいですか?じつはけっこう遅くて(笑)。25歳くらいになってからなんです。
デビューしたのは17歳ですが、そのころは、まだ美容やメイクにあまり関心がなくて……。
仕事を初めてから数年は、美容に関して「何も知らない、何もわからない」という状態で、ただメイクさんにおまかせしていました。メイクは、自分でするものではなくて「お仕事のときにしていただくの」という感じでした。
――本格的な美容ライフのスタートは20代半ばからだったんですね。そうなんです。たまにメイクをして出かけても、薄化粧すぎて、友達に「今日、すっぴんだよね?」ってきかれるくらい。
そうなると「すっぴんだと思われるなら、メイクに費やした時間って無意味じゃない?」と、気持ちもそがれてしまったり(笑)。
――そんな松井さんがメイクに興味を持ったきっかけを教えてください!はっきり覚えているきっかけが、2つあって。
ひとつは女性誌の撮影で、
それまでにしたことがないヘアとメイクで、大人っぽい雰囲気にしていただいたこと。そのとき
「リップやマスカラひとつで、顔の印象ってすごく変わる!」とメイクの楽しさを実感しました。
もうひとつは、
メイク上手な友達の存在。
濃い緑のアイシャドウやグリッターのアイラインで現れる彼女を見て「メイクって、こういうふうに色で遊ぶこともできるんだ! 自分の顔を自分色に染めるって素敵だなぁ」と興味がわいて。彼女に「メイクって何を見て勉強するの?」ときいたりするうち、「私も自分らしいメイクができるようになりたい」「自分もこんなふうに変われたらいいなぁ」という気持ちが芽生えてきたのを覚えています。
ファッションやメイクって、いろんな個性や可能性を引き出してくれる。その楽しさに気づいてから、一気に関心が高くなりました。
ネイルはおみくじみたいに決めます! 松井玲奈さんのネイル・リップ・スキンケアのこだわりは……?
――今日は素敵にネイルもされていますね。ありがとうございます! 今日は服に合わせて選びましたが、ネイルは
おみくじみたいに決めることもあります。
――「おみくじ」……⁉メイクさんは、袋や箱にたくさんのネイルを用意されているので、そこに手を突っ込んで
「最初につかんだのに決定」って。
メイクさんには「ちゃんと選んでください」って言われてしまうのですが(笑)。おみくじみたいで楽しくて。でも、あまりにも合わない色を引き当てたときはやりなおします。
プライベートでは、お気に入りのブランドがあり、7~8色そろえています。そこのは、塗ってから時間がたってもツヤが続くのが好きで。爪先がきれいだとうれしいですし、見るたびに気分もアップ。プライベートでは、色で遊ぶというより、ベージュ系とか、ナチュラルな色が多いですね。
――リップには、何かこだわりはありますか?ナチュラルメイクが好きなので、リップは肌なじみのいいピンクやコーラル系が多いですね。新色を見ると「この色、持ってない!」と欲しくなってしまうのですが、やっぱりひかれるカラーって似ているんですよね。結果、どれを塗っても、顔の印象はあまり変わらないような……?(笑)
似た色が増える、という誤りを繰り返してしまうので「ここに入るぶんだけ!」と収納スペースを決めて、買いすぎに気をつけています。
ふだんと気分を変えたいときは、プレゼントしていただいたリップをつけたりしていますね。
――スキンケアについても聞かせてください。私、もともとはすごい乾燥肌なんです。お仕事を始めたころは、ファンデーションを塗っても粉が吹いてしまったり、パウダーをはたかないほうがいいぐらいだったり。メイクさんも困っていましたし、自分自身も鏡を見てそんな肌の状態がすごくイヤで。
「自分の肌もちゃんと自分で管理しなきゃいけない」「どうしたらいいんだろう」と思ったときに、「保湿をすればいい」と単純なことに気がついて。
そこから化粧水だったり、保湿液だったり、いろいろなものを試しはじめました。自分に合うスキンケアにたどりつくまで、けっこう長い時間をかけたと思います。
――なるほど……。ベストなスキンケアには努力と時間が必要なんですね。とにかくいろんなアイテムを使ってみて、自分の肌状態を確認する日々でした。
寝る前にスキンケアをし、次の朝、肌のコンディションをチェックする。その繰り返し。朝一に鏡を見たときの肌の色み、毛穴、手でさわったときの吸いつきぐあいやしっとり感。毎朝、自分の肌をしっかり観察して、ぴったりのスキンケアを見つけた、という感じです。
――試行錯誤の中で、これは失敗だった、これはよかった、というエピソードはありますか?一度、オンラインでスキンケアアイテムを爆買いしてしまったのですが、これは失敗だったなぁ、と思います。満足いかないもの、合わないものは使いきらないですし、もったいないな、と思って。それからは、買う前にアイテムに含まれている成分をチェックするようにしました。成分ごとに試すようにすると、自分に合う、合わないがわかってきますし、ムダ買いしなくてよくなるんですよね。
――試すアイテムは、どうやって選んでいましたか?口コミも参考にしていたんですが、
高評価のレビューより、低評価のレビューを読み込むようにしていましたね。人ってレビューを書くとき、ちょっとめんどうという気持ちがはたらいて適当に書いてしまうこともあると思うんです。でも、低評価しつつもレビューを書く人って、アイテムにしっかり向き合ってる人が多い気がして。ウィークポイントや「何がダメだったか」をちゃんと分析して書いてくれているんですよね。その言葉を読み取って選ぶほうが、効率がいいなと思って。たとえば「脂性肌の私には、保湿力が強すぎた」と書いてあったら「じゃあ、乾燥肌の私には合うかもしれない。よし、これを試してみよう」とか、そんな感じで選んでいました。
――透明感のある白い肌が印象的な松井さんですが、美白に関しては10代から気をつけていたんでしょうか?ちゃんとしたUV対策をしはじめたのは、ここ3年くらいなんです。それまでは、ロケのときに日焼け止めを塗る、とかそれくらいで。もともと夏が得意ではなくて、夏は外に出ないタイプだったので、それで焼けなかったというのもあったのかな? と思います。
――3年前というと、わりと最近ですね。何かきっかけがあったのでしょうか?お仕事をしているとロケで外出もありますし、まわりから「30代になってシミができた」「ソバカスが出た」とか「それをレーザーで取るんだよね」という声が聞こえてきて。シミの原因を調べたら紫外線によるダメージが大きいとわかって、ちょっと怖くなりました(笑)。
「自分を過信してはいけない」と思いはじめて、「できるだけUV対策を頑張ろう」と。
UVカットパーカーをはおるとか、日傘を持ち歩くとか、物理的に紫外線を浴びないように気をつけています。
――共演者のかたや友人と美容に関する情報交換されることもありますか?放送中の『嗤う淑女(わらうしゅくじょ)』で共演している
内田理央ちゃんは、私の美の伝道師。プライベートでも仲よしなので、お互いに情報交換しています。
――松井さんの美容ライフの歩みがわかる楽しいお話、ありがとうございました! 後半では現在の美容ライフについておうかがいします。
PROFILE
松井玲奈(まつい・れな)愛知県出身。2008年デビュー。19年に初の単行本『カモフラージュ』(集英社)を刊行し、小説家としても活躍中。24年4月、2冊目のエッセイ集『私だけの水槽』(朝日新聞出版)を刊行するなど、文筆家としても人気に。現在毎週土曜日23:40~放送のドラマ『嗤う淑女(わらうしゅくじょ)』(フジテレビ系)に野々宮恭子役で出演中。10月3日より毎週木曜日23:59〜放送の『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2』(読売テレビ・日本テレビ系)に出演。