2021.08.30
入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者3人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。
この連載がスタートして約一年。ベテラン編集者の一人として、淡々とレシピをご紹介してきましたが、実はわたくし、計量が苦手です(何度でも言いたいと思います・汗)。プライベートで料理をするときに計量するのは、ご飯を炊く際の水加減と、みそ汁を作るときのみその分量この二つだけ。それとて厳密に分量を確認するために計量しているというよりは、計量カップや計量スプーンを使ったほうがなんとなく作業しやすいというだけのことでして、つまりほぼ全面的に計量はしていないということになります。料理編集者としてどうなのか……。お恥ずかしい限りですが、本当の話です。
なにが言いたいのかというと……。普段から計量をしない私にとって、いつも作っている料理を紹介するために、材料や調味料の分量をきちんと割り出すってなんだかとっても大変なんです(苦笑)。感覚でやっていることを数字(分量、時間や温度の目安など)に置き換えて説明する難しさたるや。料理家の皆さんのご苦労や偉大さを改めて感じ、本当にすごいな~と日々尊敬の念は深まるばかりです。
というわけで今回も苦しみながら、自分がなんとか数字化できるメニューをぐるぐる考えていたのですが、苦し紛れにちょっと変わったことをやってみようかなと思い立ちました。テーマは「ちくわとかにかまで朝昼晩」。かねてから大の練り物好きを公言している山田家の食卓には、朝昼晩、手を替え品を替え、一日一品の割合でちくわとかにかまが登場します。食日記的に撮影している料理の画像を改めて見返すと、あっちにもこっちにもそっちにも、ちくわとかにかまの姿を発見。どんだけ好きなんだと自分でも笑ってしまうほど(笑)。とくに珍しい料理はありませんが、私ともう一人(旦那)のお腹をおいしく満たしてくれた「ちくかま料理」コレクション。どれも分量は出たとこ勝負の「テキトー」ですが、わが家的にはそこそこ好評のお気に入りです!
休日の遅めの朝ごはんのメインに作った一品。前の晩に作ったみそ汁(具もそのまま生かして)に水を加えて煮立て、ご飯を投入。キムチ、かにかまを加えて煮込み、しょうゆと塩で味つけ。最後は卵でとじました。猛暑の合間の肌寒い朝にあったかい雑炊のうまさがしみたな~。
在宅勤務が続く中、たまに作りたくなるのがお弁当。いっときおにぎり弁当に凝っていたんですが、同時にちくわを1本丸ごと入れてかじるというスタイルにもはまってました。ノー調理でもおいしく食べられるちくわの真骨頂発揮(笑)。
ボリューム満点の天ぷら盛り合わせは、もう一人の大好物。揚げすぎたかな~と思っても、いつの間にか跡形もなく消えてしまうこと多々です。毎回食べさせすぎたと反省しては、また揚げすぎる無限ループ。冷やむぎとのカップリング率が高い、わが家の定番です。
最近手に入れたフライパンを使っていろいろなものを作りたい症候群真っ只中の今、オープンオムレツの出番が増えています。この日は長いもとピーマンをさっと炒めて塩こしょう。かにかまとともに卵に混ぜて焼いてみました。卵液にマヨネーズとナンプラーを入れたせいか、こくとうまみが結構深くておいしかったな~。かにかまの赤色って偉大だな~と感心したりもしました。
スーパーで買ったポテトサラダが微妙に残ってしまったときに思いついた一品。ポテサラにかにかまを混ぜ、マヨネーズを絞り出してオーブントースターで焼くだけ。粗びき黒こしょうはたっぷりと、がポイントです。
中の人OGの藤井さんが、どこかで紹介しているのを見てまねっこした一品。作り方を読み込まずに、仕上がり写真だけみて我流で作るという無謀(笑)。でもこれ、最高にビールに合います。
最近のイチ推しちくわ
オレぺのレシピを世に送り出しつづけているベテラン料理編集者4人が、これまで出会ったレシピの中から好きなもの、忘れられないものを自ら作って、撮って、語ります。
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