みなさんあけましておめでとうございます。ぼる塾の酒寄です。今年もみなさんが楽しくお腹が空くような連載を目指していきたいと思います!
>>今までのおいしいものはこちら記念すべき新年最初の美味しい物はこちら!
田辺さんから「Hiromi & Co. のシュークリーム」です!
田辺さん
「週に3回しか開いてないというレア感とサクサクのシュー生地が絶品! 是非ご賞味あれ!」
■見知らぬ町で最高の散歩をする
みなさんはまだ行ったことのない町に、
「この町は行ったことがないな。よし、行ってみよう!」そう思い立ち、あえて下調べをせずになんの目的もなく行ったことがありますか? 私は以前電車に乗っているとき、車内の路線図を見ながら、
私(堀切菖蒲園って駅名格好良いな〜。どんなところなんだろう)そう思ったことがありました。気になる堀切菖蒲園。しかし、なかなか堀切菖蒲園で用事ができません。
私(これだけ気になるなら一度行ってみよう!)この結論に達し、私は何の目的も前情報もない状態でひとり堀切菖蒲園に行きました。下調べをしなかったのは、知らないほうがわくわく感が増すからです。
私(堀切菖蒲園楽しい!)まっさらな状態で降り立った堀切菖蒲園駅はとても楽しかったです! 植物園に行ったり、土手を歩いたり、地元の人で賑わうラーメン屋で食事をし、美味しそうなパン屋でお土産を買ったりと、
まさに最高の散歩を堪能しました。私がこの散歩をぼる塾のメンバーに報告したところ、
田辺さん「なにそれ! 私もやりたい!」メンバーの田辺さんがとても悔しがったので、一緒に決行することにしました。
私「場所はどこにする?」田辺さん「酒寄さんはどうやって堀切菖蒲園に決めたの?」私「駅名が格好良かったから」田辺さん「格好良い名前ね! じゃあ、馬喰横山にする」こうして私たちのぼる散歩(ぼる塾の散歩)は
「馬喰横山」に決定しました。行く前に決めたルールはひとつ。
「偶然の出会いを大切にする為に下調べをしない」これだけです。しかし、このルールには問題がありました。
私(馬喰横山に何があるかわからないと待ち合わせ場所が決められない)私は田辺さんに
「待ち合わせ場所が決められないから、駅前をちょっとだけ調べても良い? 一瞬見たらすぐ画面消すから」と送り、田辺さんから、
「私もそれ思った」と承諾をもらいました。私はその勢いで馬喰横山を一瞬だけパソコンで調べ、「アパホテル」という単語を見かけてすぐにパソコンを閉じ、田辺さんにはシンプルに
「アパホテル集合で」と連絡をいれました。
■シュークリームとキッフェルン
ぼる散歩当日。私は初めて馬喰横山駅に降り立ち、駅前をうろうろしていたらスムーズにアパホテルを見つけました。そのまま待っていると田辺さんもすぐに合流。
私「どうしようか」田辺さん「私、調べて気になった店があるんだよね」なんと! 田辺さんはたったひとつの「偶然の出会いを大切にする為に下調べをしない」というルールを破っていたのです! 私「調べちゃ駄目って二人で決めたじゃん!」田辺さん「わかってる! だから一瞬しか調べてないし、この店だけしか知らない!」スイーツ好きの田辺さんはどうしても馬喰横山のスイーツが気になってしまい、一瞬だけ調べてしまったと白状しました。
田辺さん「その店はシュークリームが美味しいと評判らしいの。お店は毎日やってるわけではないみたい」私「今日はやってるの?」田辺さん「木・金・土やっていて、今日は金曜日! やってるの! これって運命じゃない?」私「それなら行こうよ! どこにあるの?」田辺さん「場所までは調べてない。一瞬しか調べてないから」私はどうせなら場所まで調べて欲しかったと思いました。
田辺さん「今日一日散策したら出会えるかもしれないでしょ! 今日の散歩の裏テーマにしましょう! シュークリームのお店を見つける!」私たちは張り切って散歩を始めました。歩き始めてすぐに、待ち合わせたアパホテルの近くに別のアパホテルを発見しました。この後もまた別のアパホテルを発見したりと馬喰横山近辺はアパホテルが大量にあるアパホテル激戦区だったことがわかりました。
私「いや~、『アパホテル集合』としか田辺さんに伝えなかったから、偶然同じアパホテルを目指して良かったね」田辺さん「私たちすごいね!」私たちは自分たちのアパホテル感覚に感動しました。
田辺さん「私タクシーで来たから、乗ってる途中で気になる店がいくつかあったの。行列のできているお店も何個かあったよ。そば屋とかラーメン屋とか。あと、タオルソムリエのいるタオル屋が気になった」早速、田辺さんの案内でタオルソムリエのいるタオル屋を目指しました。
歩きながら、馬喰横山は問屋街だということがわかってきました。タオルソムリエのいる店に到着するとその店は業者専門のお店らしく、残念ながら一般客は入れませんでした。
田辺さん「タオルソムリエ……」入ることができない私たちは店の外からガラス越しにタオルを目に焼き付けました。田辺さんの今後の目標のひとつに
「タオルを大量に仕入れられる店を開く」を入れてもらうことにしました。
田辺さん「馬喰横山は鶏の店と餃子の店が多いね。いまどき珍しくインドカレー屋が少ない」馬喰横山は美味しそうな飲食店も多く、私たちのテンションはどんどん上がっていきました。途中、味のある文字で【ラーメン】と書かれたのれんをつけた店を発見し、
田辺さん「あの店構え。あそこのラーメン絶対美味しいよね」二人で近づいたらラーメン屋ではなくのれん屋だったことが発覚したりしました。田辺さん「良いね! 馬喰横山!」私「楽しいね!」パン屋で買い物をしたり、パン屋で二人でベーグルを買った後にベーグル屋を発見して、「ベーグルは冷凍できるから」と言い合い結局ベーグル屋でもベーグルを買ったり、行列の蕎麦屋に並んだり、クッキーのお店でお茶をしたり。馬喰横山を満喫していたらあっという間に時間が経っていました。
私「シュークリーム見つけられなかったね」田辺さん「そうね。残念だけど……インターネットの力を借りましょう」田辺さんはすぐさまシュークリームのお店を調べ、私たちはその店に向かいました。
そのお店が今回の
Hiromi & Co. 。

私たちが今日一日探していたお店は外観からとてもオシャレでまさにゴールという感じでした。
田辺さんは「ここはやはり」とシュークリームを購入。

私もシュークリームを買おうと思ったのですが、すぐ隣にある焼き菓子コーナーが気になり見ると、
【キッフェルン】という聞いたことがない名前のお菓子を発見しました。三日月の形をしたキッフェルンの紹介文を読むと、
「オーストリアの伝統的な焼き菓子」とのこと。私はその紹介文が気になってシュークリームではなくキッフェルンを購入しました。店を出た後に田辺さんは私の買ったお菓子のチョイスを謎に思ったらしく、
田辺さん「酒寄さんなんでそんなお菓子買ったのさ」そう聞かれたので、
私「さっきキッフェルンの存在を初めて知った。オーストリアの伝統的な焼き菓子という言葉を見て、ここで買わないと一生キッフェルンを食べずに終わる人生になるかもしれないと思ったから買ったよ」

こう答えると、田辺さんは、
「なるほど。それは良い理由ね!」と褒めてくれました。
家に帰ってキッフェルンを食べるとこれが私に大ヒット! 私はオーストリアの伝統菓子が大好きだったのです!
粉砂糖がかかっていて口の中でほろほろと崩れる食感のお菓子が好きな人にはぜひ食べていただきたいです。美味しすぎます。

田辺さんからもその夜、
「シュークリームうますぎ。あんたもこれ食べたほうが良いよ!」と、連絡があり、私もキッフェルンの美味しさで応戦すると、
「それも美味しそう! 他のお菓子も食べてみたい! イートインのケーキも! 勿論、シュークリームも絶対買うけど!」ときて、
「絶対に馬喰横山にまた行こうね」と約束をしました。
ぼる塾 酒寄希望(さかより のぞみ)
お笑い芸人。1988年4 月16日生まれ・B 型。東京都出身。お笑いカルテット・ぼる塾のリーダー。1児の母。著書に『酒寄さんのぼる塾日記』『酒寄さんのぼる塾生活』(ヨシモトブックス)など。
今回登場したのは……
〈馬喰横山〉Hiromi & Co.
シュークリーム
1個460円【日持ち:当日中】/東京/おすすめシーン・手土産
※取り寄せ可、箱入り。送料別。
https://hiromiandco.com/
SHOP DATA
HIROMI & CO
103-0011
東京都中央区日本橋大伝馬町14-8 岩並ビル1階
営業日 木・金(12:00~19:00)土(12:00~17:00)