間違いない、ザ・王道洋食メニューのハッシュドビーフ。今回はなんと、
野菜は2つで煮込み時間はたった5分という驚きのレシピを人気料理家・上田淳子さんに教えてもらいました。
秘密はうまみと食感を出すたっぷりのまいたけ、そしてドミグラスソースにちょこっと入れる「
オイスターソース」。これでドミグラスソース缶の独特な風味がやわらぎ、短い煮込み時間でも濃厚なこくが加わります。
わかりやすい動画もあるので、合わせてチェックして!
『ハッシュドビーフ』『ハヤシライス』『ビーフフストロガノフ』の違いは?
そもそも『ハッシュドビーフ』ってどんなもの? というかた。「ハッシュ」とは細かく切るという意味で、牛肉や野菜を切ってドミグラスソースで煮込んだイギリス発祥の料理です。
そして『ハヤシライス』は、『ハッシュドビーフ』とじつは明確な違いはありません。『ハヤシライス』は日本生まれの洋食メニュー名で、その名前の由来には諸説あります。
そして『ビーフストロガノフ』はロシアの代表的な料理で、ドミグラスソースを使うものもありますが、サワークリームを使った白いものが定番です。
絶品『煮込み5分のハッシュドビーフ』のレシピ

材料(2~3人分)
牛こま切れ肉……250g
玉ねぎ……1/2個
まいたけ……2パック(約200g)
赤ワイン……1/2カップ
ドミグラスソース缶詰(290g入り)……1缶
オイスターソース……小さじ1/2
塩
こしょう
バター
サラダ油
作り方
(1)
玉ねぎは縦に薄切りにする。まいたけは、あれば石づきを落として食べやすい大きさに分ける。牛肉は食べやすく切り、塩小さじ1/3、こしょう少々をふる。
(2)
フライパンにバター10gを中火で熱し、溶けて泡立ってきたら牛肉を広げ入れ、表面をさっと焼いて取り出す。
【POINT】肉の表面を焼くときは、赤い部分が残っていても大丈夫。ここで焼きすぎないことで、煮ても柔らかさをキープできます。
(3)
フライパンにサラダ油大さじ1/2を入れ、玉ねぎを加えて少し色づくまで中火で3~4分炒める。まいたけを加えて2分ほど炒める。赤ワインを加え、アルコールの香りがとぶまでしっかりと煮つめる。
(4)
水1/2カップ、ドミグラスソース、オイスターソースを加えてざっと混ぜ、煮立ったら弱火にし、4~5分煮る。

牛肉を戻し入れて全体を混ぜ、煮立たせる。塩、こしょう各少々で味をととのえる。
『ハッシュドビーフ』のレシピを動画でチェック!
『キャロットピラフ』のレシピ
でき上がったハッシュドビーフは、パンはもちろん、ご飯とも相性抜群。今回は『キャロットピラフ』にのせています。風味豊かで、彩りも華やかですよ。

材料(作りやすい分量)と作り方
炊飯器の内がまに、といで水けをきった米2合(360ml)、にんじんのすりおろし1本分(約150g)を入れ、2合の目盛りまで水を加えて30分ほどおく。バター10g、塩小さじ2/3を加え、普通に炊く。炊き上がったら全体をさっくりと混ぜる。
バターはオリーブオイル小さじ2に替えてもOK! 少しあっさりとした仕上がりになります。
特別な日にもふだんにもうれしい『ハッシュドビーフ』。ぜひ作ってみてくださいね。
(
『オレンジページ』2023年12月17日号より)
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