今話題の「
骨格診断」。
人によって違う体型を3つのタイプに分けて、その特徴を知ることで似合う服がわかるというものです。
編集Hは、オーバーサイズのデザインやカジュアルな着こなしが好き。しかし、骨格診断アナリストの棚田トモコさんにプロ目線で診断してもらうと、
トラッド系のきれいめな着こなしが似合うストレートだとわかり、「お気に入りのカジュアル服、もう着れないの⁉」と困惑ぎみ。
「大丈夫。骨格診断には、手もちの服をおしゃれに着こなすためのヒントもたくさんあります」と棚田さん。編集Hを骨格診断してもらいながら、自分の骨格タイプを見極めるコツ、ストレートタイプの特徴を教えてもらったので、ぜひ明日からのコーディネートに役立ててみて!
ナチュラルが得意なカジュアル系の着こなしが好きだけど、じつは……
本人曰く、「自分では、骨っぽさはあまりないのでストレートかな~」。プロの診断はいかに⁉

「Hさんは、全体で見たときに
腰の位置が高く、お尻がきゅっと上に上がっているのが特徴。また、
体に厚みがあって、女性らしいメリハリもありますね。こうした特徴に当てはまるのはストレートなんです。各パーツでしっかり見極めていきましょう」(棚田さん)。
全身のバランス、手足の骨や筋肉、肌の質感をチェック
手の甲はやや骨ばっているものの、手のひらにしっかりと厚みが。

「足首のくるぶしも出ていますが、
ハリのある肌のほうが目立ちます。また、鎖骨は出てはいますが、ナチュラルの人ほど目立つわけではありませんね」(棚田さん)。

後ろ姿から、首~腰~お尻にかけてのラインもチェック!
「
首から背中にかけて弾力のある肌のハリをしっかり感じますね。また、
腰からお尻にかけてとてもきれいなS字ラインを描いています。このふたつは典型的なストレートの特徴。うん、やはりHさんはストレートですね」(棚田さん)。
「カジュアル好きだけど、きまらない」は直線を意識する
自分のタイプが判明したところで、Hの本日の着こなしを棚田さんがテコ入れ。
「Hさんはオーバーサイズのゆったりしたデザインが好きということですが、じつは女性らしい骨格のストレートさんは、肩が落ちる大きめサイズの服だと、逆に体の厚みが目立ってしまいます。
ゆったりとしたデザインを着たいときは、服の中に〈直線の要素〉をもってくると、縦のラインが強調されてシャープな印象になるんですよ」(棚田さん)
それを踏まえて棚田さんが提案したのが、次のふたつ。

まずはカジュアルなボーダーカットソーにカーディガンを組み合わせた着こなし。前立ての直線を生かしたことで、Iラインができてスッキリ感がプラスされました。
また、ウエストのリボン飾りも縦長の視線を分断してしまうので、後ろで結んでみると……「あ、たしかにスッキリしました! これだけでずいぶん変わるんですね~」(編集H)。
次はストレートにおすすめ、トラッドなジャケットを羽織った着こなし。

「
直線的で飾りの少ないトラッド系の服は、体の凹凸をカモフラ―ジュしつつきちんと感を演出してくれるので、ストレートが得意とする着こなしなんです。カチッとした四角い形のバッグを合わせると、さらに引き締まるんです。髪の毛も耳にかけると、よりすっきり感が出ますよ」(棚田さん)。
羽織る服と小物を変えただけですが、ぐっとおしゃれでこなれた印象にアップデート!
「中に着たカットソーとパンツはふだんから着ている服なのに、上に羽織るものでこんなに印象が変わるなんて、びっくり。あまりジャケットは着ないけれど、もっと積極的に取り入れてみたい!」(編集H)。
骨格診断で自分の骨格を論理的に把握すれば、自信をもっておしゃれが楽しめます。ぜひ試してみて!
教えてくれたのは……
棚田トモコさん
骨格診断アナリスト。一般社団法人骨格診断アナリスト協会広報委員。ファッション誌のライターとして培った知識と骨格診断を融合し、「その人が輝く」スタイルを提案。メディア出演や講演会、企業研修など多方面で活躍中。著書に『No Kokkaku, No Fashion!─今までで一番オシャレな骨格診断BOOK─』(光文社)。
(
『オレンジページ』2023年3月2日号より)
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