行列のできる定食屋・菱田屋の5代目店主・菱田アキラさんに、旬の白菜を使ったシンプルな炒めものを教わりました。「この時期の白菜は甘みがあっておいしいよね。鍋だけじゃなく、シャキッと炒めて季節の味を堪能しよう。
わけぎの香りを油にうつすように炒めると、白菜も豚肉もグンとうまくなるよ。調味料は先に準備して、一気に仕上げよう!」とのこと。さっそくレシピを教えていただきましょう!
『豚肉と白菜のねぎ塩炒め』のレシピ
材料(2人分)
豚こま切れ肉……130g
白菜の葉(内側の柔らかい部分)……3枚(約240g)
わけぎ……1本(約30g)
きくらげ……7g
にんにく……1かけ
赤唐辛子の小口切り……1本分
鶏ガラスープの素(顆粒)……小さじ1/2(約3g)
サラダ油
塩
酒
ごま油
作り方
(1)下ごしらえをする

きくらげは袋の表示どおりに水につけてもどし、石づきがあれば取り除いて、食べやすくちぎる。白菜は一口大のそぎ切りにする。わけぎは長さ4cmの斜め切りにする。にんにくは横に薄切りにする。
(2)炒めて仕上げる

フライパンにサラダ油大さじ3を強火で熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わったら赤唐辛子、にんにくを加えてさっと炒める。わけぎを加え、香りが立ったら白菜、きくらげを加え、水大さじ1をふってさらに炒める。油が回ったら塩小さじ1/3、鶏ガラスープの素、酒小さじ2で調味し、ごま油大さじ1を回しかける。
菱田屋流・失敗なく仕上げるコツ

調味料を加えるのは、白菜に油が回ってから。タイミングが早いと、水分が出てにごり、色がわるくなります。
菱田屋流・味つけのコツ
●塩塩をベースにした味つけで、野菜の甘みを引き立てます。
●鶏ガラスープの素豚肉との相乗効果でうまみが倍増。塩味を補う役割も。
●ごま油仕上げのごま油で香ばしさがふわりと広がり、食欲をそそるひと皿に。
お酒のおつまみにはもちろん、ご飯にのせてどんぶりにしてもおいしい菱田屋直伝「豚肉と白菜のねぎ塩炒め」。鍋に使った白菜がちょっと残っているなんてときに、ぜひ作ってみてください!
教えてくれたのは…菱田アキラさん

創業100年を超える、東京・駒場東大前の定食屋「菱田屋」の5代目店主。「菱田屋」の料理でゆっくりお酒が飲みたい!」というリクエストにこたえ、2021年に「菱田屋酒場」をオープン。受け継いだ昔ながらの味を守りつつ、酒場オリジナルの料理を提供し、人気を集めている。