丸鶏のローストなんて、むずかしそうで手が出せない遠い存在だと思っていませんか?
じつは少しの下ごしらえさえすれば、あとはオーブンにおまかせの超簡単料理だったんです。
つけ合わせの野菜も同時に焼けて、洗いものも天板1枚だけ。
お値段も意外と安くて、1羽が千円台で手に入ることも。
安くて簡単なのに、家族から「すごいごちそうだね!」と驚かれること間違いなしの穴場メニュー。
意外とやり方がわからない切り分け方や、天板に残ったうまみで作る絶品ソースまで、丸鶏のすべてをお届けします。
『丸鶏のロースト』のレシピ
材料(4人分)
丸鶏(内臓を除いたもの・小)…… 1羽(約1kɡ)
じゃがいも(小)…… 4個(約400ɡ)
あればパセリ…… 適宜
塩
サラダ油
バター
※オーブンの加熱時間は、機種によって異なる場合があります。本レシピは電気オーブンを使用した場合となります。ガスオーブンの場合は、設定温度を20℃ほど下げ、焼きかげんを見てください。
作り方
(1)鶏に塩をすり込み、一晩置く

鶏に塩大さじ1/2をまんべんなくすり込み、冷蔵庫で一晩置く。
(2)材料の下ごしらえをする

オーブンを200℃に温めておく。焼く30 分ほど前に、
(1) の鶏を冷蔵庫から出し室温に置く。じゃがいもは皮つきのままよく洗い、十字に浅く切り込みを入れる。オーブンの天板にオーブン用シートを敷き、鶏を腹側が上にくるようにのせる。手羽先の先端は胴体の下にしまう。
(3)鶏の形を整え、具材にオイルをからめる

鶏は足をクロスさせて合わせ、皮の部分をつま楊枝で留める。鶏にサラダ油小さじ1をまんべんなく塗る。天板のあいたところにじゃがいもを置き、サラダ油小さじ1をからめる。
【One Point】より香り高くするには……

このとき鶏の腹に皮ごとたたいてつぶしたにんにく1かけとローリエ1 枚を入れると風味が増します。お好みで。
(4)焼く

200℃のオーブンで1 時間焼く。45 分焼いた時点で一度確認し、写真のような焼き色がついていればそのまま15 分焼く。色が薄いようならオーブンの温度を230℃に上げ、さらに15 分焼く。取り出して20分ほどおき、つま楊枝を抜いて器に盛る。じゃがいもの切れ目にバター適宜を差し込み、あればパセリを添える。
焼き時間は
1kɡ=1 時間が目安!
鶏の大きさが変わる際は、焼き時間を調整してくださいね。
丸鶏の切り分け方
いざ焼いたはいいけど、これってどうやって分けて食べるの⁉
そんな風に
ごちそうを前に困惑しないように、切り分け方を写真とともにていねいにご紹介します。
(1)もも肉をはずす

胴体ともも肉の間にナイフを入れる。丸い関節にそうように肉を切り、もも肉をはずす。もう片方も同様にはずす。
(2)胴体部分に切り込みを入れる

胴体の中心部分に縦に切り込みを入れる。
(3)胴体部分を切り開く

切り込みを入れた部分から切り開く。
(4)片方の胸肉を切り取る

中心部分にある骨からはがすように、胸肉を切り取る。
(5)もう片方の胸肉も切り取る

胸肉の片側を切り取った状態。同様に、もう片方も切り取る。
(6)4つに切り分けた状態がこちら

右から手羽のついた胸肉、もも肉、骨(ガラ)に切り分けた状態。このままでも、手羽と胸肉を切り離すなど、人数によって切り分けても。
絶品丸鶏ソースの作り方
天板に残ったうまみを最後まで活用できるのが、丸鶏のローストのいいところ。
豪華な丸鶏がさらに格上げされちゃいます。
(1)脂を取り除く

天板を傾け、シートの上にたまっている脂を捨てる(またはペーパータオルで吸い取る)。
(2)肉が焼きついた部分をこそげ取る

湯大さじ2を入れ、肉が焼きついた部分をへらなどでこそげ取り、耐熱のボールに移す。
(3)調味して加熱し、ソースにする

レモン汁、オリーブオイル各大さじ1を加えて混ぜ、好みで塩、こしょう各適宜で調味する。電子レンジ(600W)でラップをかけずに30 秒加熱し、丸鶏にかけていただく。
一羽をとことん楽しめる丸鶏、
一度やってみたらくせになる簡単さなので、ぜひ今年挑戦してみてはいかがでしょうか?
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