
2023.02.22
~初めに~
会社のキッチンで、料理をたくさん試作している(株)オレンジページ。会社で出る生ごみをLFCコンポスト(おうち用サイズのバッグ型コンポスト、中に生ごみを投入して自然の力で分解させる)で、堆肥化しています。
今では地域のみなさん、港区役所の協力を得ながら「港区コミュニティコンポスト」(地域の人と共同利用して生ごみの堆肥化し活用する取組み)を運営しており、CO2削減や人のつながりといった地域貢献にしっかり繋げようと、がんばっています。
コンポスト活動の詳細はこちらから》
★「街育/まちいく」プロジェクトの、校外学習のプチ先生として「地域のコンポスト」を紹介
△左/LFCコンポスト 右/港区コミュニティコンポストでの活動より(2022年)
(株)オレンジページが取り組んでいる「港区コミュニティコンポスト」に一番近い、御成門(おなりもん)小学校。
御成門小の5年生は、港区の六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズ、森美術館などを手掛けてきた森ビル(株)とも、地元を歩き深く知る「街育/まちいく」という校外学習に毎年取り組んでいます。
森ビルさんの紹介で、「街育」校外学習の〈環境〉を学ぶ回のプチ先生を、2年前から(株)オレンジページが担当しています!
虫やにおい対策を考慮し、都市部でも使いやすいLFCコンポストの生みの親・ローカルフードサイクリング(株)さんと共に、「港区コミュニティコンポスト」で生ごみを捨てずに、地域の緑化に使う取組みを紹介するお役目です。
「校外学習×港区コミュニティコンポスト」の様子(2021年)》
★おうちの生ごみを入れたコンポストバッグはどうなるの? 温度や中身を観察したよ
2022年の秋、この校外学習で5年生が新虎(しんとら)通りを訪問。ここで私たちは、街とごみのこと、ごみとCO2など環境の課題について話し、実際に家庭で使っているコンポストを体験してもらいました。
港区コミュニティコンポストは、港区に在住・在勤や在学の方なら参加できる取組みです。参加者は各自の家で「LFCコンポスト」を2か月ほど使い、大型コンポストのある桜田公園に持参するのがルール。
ほぼ毎日×2か月も生ごみを入れたら、コンポストはどうなっちゃうのか、確かめてもらいます。
△校外学習で、コンポストバッグの中を見る、混ぜる5年生
初めてバッグ型コンポストの実物を見る生徒ばかり、おそるおそる中をじっくりのぞいたり、混ぜたり。中には肉の骨、みかんや野菜の皮、コーヒーかす……。
スコップで混ぜるうちに分解が活発になり、温かく変化していることが、コンポストを触るとわかります。
見えない微生物の活動が感じられる~!
「温度が30℃くらいある!」「コーヒーみたいなにおい」「これ、鶏の骨だ」とか、ワイワイと楽しそうな表情になってきました。
最後に代表の生徒さんに、学校の給食室から持ってきた野菜くずをコンポストに混ぜ込んでもらい、終了です。
★「学校でもやってみたい」との生徒の声から、トライアルすることに。
後日、校外学習の振り返りを学校で行ったら、「コンポストを使ってみたい」という声が生徒からあったそう。
先生方も検討してくださり、2023年はクラスで2個ずつのLFCコンポストを使って、体験学習を発展&深掘りしてみることになりました。子どもたちに関心を持ってもらえて、私たちもワクワクしながら出張授業の準備を進めました。
★学校でコンポストを始めるみんなを応援! 出張授業を開催
年が明けて2023年1月。「街育」を推進する森ビル(株)からLFCコンポストを、(株)オレンジページとローカルフードサイクリング(株)からは「コンポストの出張授業」をプレゼントしました。
オープニングは小さなツブツブの写真。「これ、な~んだ?」とクイズから授業が始まると、手が挙がる!
正解は、ミミズの卵。
ミミズは腐葉土を食べ、土を耕してくれる、いい生きものなのです。虫にも大事な働きがあることや、土や自然の「循環」について、ローカルフードサイクリングのみなさんが楽しく話してくれました。
★5年生のコンポストの名前は、グリーンアース、キャベタ、コンポタ丸、エコ太。
給食の生ごみ投入からスタートです
バッグ型のLFCコンポストの正しい使い方をしっかり聞いてくれた5年生。給食室から届いた、大きいキャベツの外葉は、すぐちぎって、分解しやすいサイズにしてから投入するなど、コンポストの中の微生物への思いやり(!)が生まれているのかな。
バッグ型コンポストの一つずつに名前が付き、生ごみの重さや、コンポスト内部の温度を測る準備もばっちり。風通しのよい校舎のベランダに置いて、5年生のコンポスト学習・発展編がスタートしました。
4つのコンポストの変化を、日々記録してくれる予定です。
その日の給食メニューはミネストローネ、玉ねぎやにんじんの皮、ブロッコリーの茎など、いろんな野菜くずが給食室から届きました。
「ブロッコリーの茎、大きいかなぁ」
「うちにオリーブの木があるから、家でもやってみたい」など、にぎやかです。
ふだんからSDGsや環境問題を学んでいる世代でもあり、「生ごみが役に立つものに変わる」というのはいいな、と思ってくれたのかな。コンポストがくらしに取り入れられそうな予感がして、うれしいな!
こうしてコンポスト仲間が増えることを、微力ながら応援していこうと改めて感じた出張授業となりました。
(コンポスト担当)
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