編集ハッチがシリーズでお届けしている「YouTubeチャンネルガイド」。今回のテーマは、「一食一食に思いをこめて 〈食べることは生きること〉」です。
僕の母・チエコは現在、86歳。認知症を患っています。この約10年、「物盗られ妄想」が激しかったころ、外出して迷子になり、何度も警察署に迎えに行ったころなど、いろいろな時期がありました。最近も、不安定な歩行、トイレの失敗の増加など困りごとは多々ありますが、箸が上手に持てなくなり、食べ物をあれこれ落としてしまうのもその一つ。僕が母の口に運んで食べさせることが増えました。しかし、四十数年前は、母・チエコが僕に同じことをしていたんですよね。その後も、母は僕が大人になるまで、毎日、毎日、食事を与えつづけてきたわけです。今は僕が自分の息子だとわからないこともあるのですが、それでも僕に「ごはん食べたの?」ときくことがあります。それはいわば親としての本能的発言で、「食べることは生きること」だと痛感するのです。一方で、「食べること」は、生存のためだけではないことも事実です。「食べることは、〈楽しく〉生きること」であり、「〈健康的に〉生きること」でもあります。一食一食を、だれとどこで、何を食べるのか。それは人生の豊かさと直結している気がします。そして、今回ご紹介する4つのチャンネルは、それを実感できるものです。一食一食の食事で心を満たすヒントが詰まっているので、ぜひチェックしてみてください。
【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道
チャンネル登録者数 約55万人
人気料理人が満を持してチャンネル開設!
和食店「賛否両論」を営む笠原将弘さんが、昨年6月に満を持してチャンネルを開設。これまで培ってきた料理のワザを駆使したレシピ動画を週2回、配信しています。とくに「最高の唐揚げ」と「鶏むね肉のタン塩風」の回は、動画再生回数が200万超えに。笠原さんのおすすめは、「豚バラともやしの梅肉蒸し」の回だそう。試食時、ビールをおいしそうに飲む笠原さんにも注目です!
ぼる塾チャンネル
チャンネル登録者数 約27万4000人
〈爆食モンスターズ〉と食事をしている気分に
お笑いカルテット・ぼる塾の公式チャンネル。なかでもおすすめは、田辺智加さんとあんりさんの2人が「爆食モンスターズ」として、自宅や楽屋で食事をする「モッパン」動画。メニューは、パックご飯&お供いろいろ、「リンガーハット」「ケンタッキーフライドチキン」「CoCo壱番屋」など。おしゃべりをしながら、食べることを心から楽しんでいる2人を見ていると、つい食欲がかきたてられます。
SUSURU TV.
チャンネル登録者数 約145万人
見るたび、ラーメンがすすりたくなる!
「毎日ラーメン健康生活」をテーマに30歳男子のSUSURUさんが運営。全国各地のラーメン店に足を運び、自身がラーメンをすするシーンとともに、そのおいしさを伝える動画を毎日配信しています。SUSURUさんのナレーションはメリハリがあってテンポがよく、見ていて飽きないのも魅力。都道府県別再生リストもあるので、ラーメン店情報を得るのにもぴったりです。公式WEBサイト「SUSURU WEB.」も要チェック。
徳井video
チャンネル登録者数 約60 万1000人
男の「ひとりごはん」をテンション低めに紹介
お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実さんのチャンネル。48歳独身の徳井さんが、料理や外食、キャンプをしながら一人の食事時間を楽しむ動画を多く配信。なかでも、ナポリタンやハヤシライスなど、自宅で自分のためだけに作る「こじらせ飯」シリーズがイチオシ。料理はどれも手軽でおいしそうです。徳井さんの淡々としたナレーションも心地よく、たまに愛猫が登場するのも、癒やされます。
●2024 年2月15日現在の情報です。