ものづくりの地・大阪府八尾市で、1951年に創業。時代の変化に合わせた事業改革に取り組みながら、いまの4代目社長になってから、外観もスタイリッシュにリノベーション。工場に直営店とショールームを併設させて「フライパンビレッジ」という屋号に。 看板代わりの大きな白いフライパンが、工場街のなかでひときわ目を引きます。
工場の2階にある直営ショップには、自社製品がずらり。店内には、動画配信などを行うキッチンスタジオも装備されており、大きな窓からは、1階の工場を見渡すことができます(工場の様子はこちら)。この「ふたつきアルミ丸バット」のほか、同じくツレヅレハナコさんとオレンジページで開発した、2サイズの「理想の揚げ鍋」もきれいに陳列されていて感激です~。
ほかにも、2021年に、世界3大デザイン賞といわれるドイツの「レッド・ドット・デザイン賞」と「iFデザイン賞」をダブル受賞し、欧米からの注文も多いというフライパン「ジュウ」(オレンジページ shopでも販売中!)や、大手スポーツ用品メーカーのミズノとコラボし、検品ではじかれた野球バットをハンドルに再利用した「スイングパン」(写真下)、現代女性の鉄分不足に着目して開発した「今日を元気にするお味噌汁パン」など、大ヒット商品がいっぱい。 新発想のコラボ商品を次々と発売し、快進撃を続ける藤田金属ですが、過去には倒産の危機に瀕したこともあったそう。しかし、金型製造から製造・販売・プロモーションまでを一貫して手がけるという強みを武器に、一丸となって事業改革に取り組んだことで、見事な復活を遂げたのです。
日本のものづくりに興味がある外国人観光客がとても多いとか。語学堪能なスタッフのおかげで、売上も上々だそう。 2k540の東京店にも、「ふたつきアルミ丸バット」と「理想の揚げ鍋」を扱ってもらっているので、気になるかたはぜひチェックしてみてください。藤田社長(写真下)に今後のお話を伺うと、次なる目標は、海外展開なんだそう。「会社を大きくするのではなく、今の少数精鋭体制でどこまで行けるのか挑戦したい」とのこと。
すでにパリやドイツなど海外の見本市に積極的に参加していて、各国からの注文も増えているとのこと。そしてなんと近々、韓国出店の計画もあるとか。ツレヅレハナコ×オレンジページの商品も世界に連れて行ってくださいー!
profileツレヅレハナコさん旅と酒をこよなく愛する文筆家・料理研究家。雑誌や書籍、WEB、料理講座などで活躍中。週2~3度は家で揚げものを作るほどの揚げもの好きで、初心者でも失敗しない揚げ方に定評がある。著書に『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)、料理レシピ本大賞のママ賞を受賞した『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)など。近著は『ハナコの書き留めた「味コピ」! おいしいトコだけ世界一周食べ歩き 世界の現地ごはん帖』(光文社)。