香ばしい皮の中に、肉と野菜のうまみがぎっしりと詰まった春巻きは、おかずにはもちろん、おつまみやおもてなしでも人気のメニュー。
具をさます時間が必要ですが、これが皮をパリッと仕上げるためのコツ。作り方の一つ一つはシンプルだから、週末などにぜひトライしてみてください。
『基本の春巻き』のレシピ
材料(10本分)
豚もも切り落とし肉……200g
干ししいたけ(大)……6個(約30g)
ゆでたけのこ(または水煮)……120g
にんじん(小)……1本(約100g)
春雨……30g
しょうが(小)……1かけ
春巻きの皮(10枚入り)……1袋
〈水溶き片栗粉〉
片栗粉……大さじ2
水……大さじ4
〈水溶き小麦粉〉
小麦粉……大さじ3
水……大さじ3
サラダ油
酒
砂糖
しょうゆ
こしょう
ごま油
酢
練り辛子
揚げ油
作り方
(1)具を切る
干ししいたけは水に1時間以上つけてもどし、軸を切って薄切りにする。にんじんは皮をむき、たけのことともに長さ4~5cmのせん切りにする。しょうがは皮をむいてせん切りに、豚肉は細切りにする。春雨は熱湯で1分ほどゆでてざるに上げ、粗熱を取り、長さ3~4cmに切る。
(2)具を炒める
フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、豚肉を入れてほぐしながら炒める。肉の色が変わったら、しょうがを加えて炒め合わせ、香りが立ったら、しいたけ、たけのこを加えて、全体に油が回るまで炒める。にんじんを加え、さっと炒め合わせる。
(3)調味してとろみをつける
酒大さじ2と、水1カップを加えて煮立て、砂糖大さじ1/2、しょうゆ大さじ2、こしょう少々を加え、ふたをして弱火で7~8分煮る。水溶き片栗粉の材料を混ぜる。フライパンに春雨を加えて2分ほど煮て、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、ごま油大さじ1をふる。
POINT
水溶き片栗粉は、煮汁を手前にためて加えると混ぜやすくなります。
(4)具を完全にさます
(3)をバットに入れ、そのまましばらくおくか、うちわなどであおいで、完全にさます。
POINT
具が熱いと春巻きの皮がふやけてしまい、破れたり、パリッと揚がらないので、しっかりさまします。
(5)春巻きの皮で包む
水溶き小麦粉の材料を混ぜる。まな板に春巻きの皮1枚を角を手前にして置き、真ん中よりやや手前に、(4)の1/10量を横長にのせる。刷毛で水溶き小麦粉を皮の四辺の縁に塗る。皮を手前、左右の順に内側に折り、手前からぴっちりと巻いて、巻き終わりをしっかりと留める。残りも同様に巻く。
(6)中温で揚げる
春巻きを1/2量ずつ揚げる。フライパンに揚げ油を高さ2cmほど入れ、中温(170~180℃。乾いた菜箸の先をフライパンの底に当てると、細かい泡がシュワシュワッとまっすぐ出る程度)に熱する。春巻きを5本入れ、両面を2~3分ずつ揚げて油をきる。残りも同様に揚げて器に盛り、しょうゆ、酢、練り辛子各適宜を添える。
POINT
中温でゆっくり揚げると皮の内側まで火が通り、パリッと仕上がります。
それなりに手はかかるけれど、具にしっかりと味をつけた中華の定番春巻きは格別の味わい。パリパリ、ジューシーなその食感を楽しんでください。
(『オレンジページ』2017年3月2日号より)
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