和菓子作家 坂本紫穗の 
手作り こどもわがし

2025.04.07

ずんだあんのミニどら焼き【和菓子作家・坂本紫穗の〈手作りこどもわがし〉7】

ずんだあんが新鮮♪ 米粉&もち粉で作る、しっとりモチモチのミニどら焼き


4月に入り、すっかり春の陽気。
まるで初夏のような強い日ざしの中でも娘は毎日元気に外を走り回り、母はついていくのが大変です。
最近の娘のお気に入りは「そらまめくん」の絵本。毎日何度も繰り返し読んでいます。
「みどりのおまめ、たくさんたべたいなー♪」
と言うので、そら豆ではなく枝豆になりますが、緑のお豆をたくさん食べられるおやつを考えました。

今月は娘といっしょに『ずんだあんのミニどら焼き』を作っていきたいと思います。
米粉(上新粉)&もち粉を使ってモチモチの食感。

中は冷凍枝豆(塩ゆでタイプ)を使ったずんだあんです。
〈卵なし〉のレシピも用意しましたので、お好みに合わせて作ってみてくださいね。

「ずんだあんのミニどら焼き」のレシピ

【ずんだあん】

材料(でき上がり約150g分)

冷凍の塩ゆで枝豆(さやつき)……250g
グラニュー糖……約大さじ2(25g)
水……大さじ2(30g)

作り方

1 枝豆をゆでる

鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させ、凍ったままの枝豆を入れて10分ゆでる。
10分ゆでたらざるなどに上げ、素手でさわれるくらいまでさます。
※再度ゆでることで、やや塩分を抜き、かつ、より柔らかく(すりつぶしやすく)なります。


2 さやと薄皮をむく

枝豆のさやと薄皮を一つ一つむいていく。

指先を使う練習になりますね。

味見も忘れずに。

できました!


3 すり鉢でつぶす

枝豆をすり鉢に入れ、すりこ木でつぶす。


4 グラニュー糖を加える

半分くらいつぶせたらグラニュー糖を加え、さらに全体をつぶす。
砂糖の種類はお好みで変えてもいいですね。
つぶしかげんはお好みで。


5 水を加えて加熱する

つぶした枝豆を耐熱のボールに移して分量の水を加える。
全体を混ぜ、ふんわりとラップをする。
電子レンジ(600W)で2分加熱し、しっかりと熱を入れる。

全体を混ぜたら完成!
粗熱を取る間に、どら焼きの皮を作りましょう♪

どら焼きの皮のレシピは〈卵あり〉〈卵なし〉の2種類を紹介します。
焼き方は同じです。

【どら焼きの皮のレシピ〈卵あり〉】

材料(16〜18枚分/ミニどら8〜9個分)

卵…… 1個
上新粉……50g
もち粉……30g
上白糖……15g
はちみつ ……20g
みりん……15g
米油…… 4g
重曹…… 2g
水……45g

作り方

1  卵を溶きほぐす

ボールに卵を入れ、泡立て器で溶きほぐす。


2 残りの材料を入れて混ぜ合わせる

卵を溶いたボールに残りの材料をすべて入れ、だまにならないよう混ぜ合わせる。
重曹2gはできるだけ正確に測りましょう。入れすぎると苦味が増します。

なめらかな液を作ります。


3 フライパンで焼く

フライパンを弱火にかけ、温まってきたらさらに火を弱める。生地を直径5〜6cmになるように流し入れて焼く。
気泡が出て、真ん中あたりが少しふっくらしてきたら、ひっくり返して反対の面を約1分焼く。

娘のアイディアでクマちゃんも焼きました。
両面が焼けたら、お皿にとってさまします。残りも同様に焼いて。
よりしっとりさせたい場合はふんわりとラップをかけておきましょう。

【どら焼きの皮のレシピ〈卵なし〉】

材料(14〜16枚分/ミニどら7〜8個分)

上新粉……40g
もち粉……40g
上白糖……20g
はちみつ……20g
みりん……15g
豆乳または牛乳……70g
米油…… 5g
重曹……2g

作り方

ボールにすべての材料を入れて泡立て器でだまにならないよう混ぜ合わせ、〈卵あり〉と同じように焼く(気泡は少ない)。
ふくらみませんが、モチモチです^^



いっしょに仕上げよう♪

焼きたての皮に、ずんだあんをのせましょう。


ていねいに重ねたら、

でき上がり!

初めて作ったどら焼きをじーっと見つめて、

パクッ!

モチモチのどら焼きに、大好きな緑のお豆のあん。
そして何よりも自分で作ったことに娘は大喜び。
おかげで母も達成感でいっぱいです。
香り豊かな『ずんだあんのミニどら焼き』、お試しくださいませ。



坂本紫穗(さかもと しほ)

和菓子作家。「紫をん」の名でオーダーメイドの和菓子を作品として制作・監修。日本国内および海外で和菓子教室やワークショップ・展示・レシピの開発を行う。素材や色、表現方法にこだわった作品が人気。

紫をんweb  https://shiwon.jp
紫をんInstagram https://www.instagram.com/shiwon.wagashi/


バナー撮影/有賀 傑 料理・撮影・文/坂本紫穗 

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