和菓子作家 坂本紫穗の 
手作り こどもわがし

2024.10.21

子どもと和菓子を楽しむ新連載、始まります! 【和菓子作家・坂本紫穗の〈手作りこどもわがし〉】

子どものように自然な和菓子を作ってみたい

こんにちは、和菓子作家の坂本紫穗と申します。 

和菓子作家?
和菓子作家って何をしてるの?
と、思いますよね。 

私の仕事の種類を書き出すと、こんな感じです。 

①和菓子を作品として制作
②お菓子メーカーの商品開発のお手伝い
③企業やブランドとのコラボレーションや和菓子の監修
④和菓子教室やワークショップの開催 

一つ一つのお仕事の詳細はこちら にて、ご紹介していますので、ご興味のある方は是非覗いてみてください。 

さてさて、お仕事はそんな感じなのですが、
私生活では2022年(40歳のとき)に長女が生まれました。 

娘が生まれてから、生活はそれまでとは大きく変わりました。 

産前は、納得がいくまで仕事をして、好きな時間に起きて、好きなものを食べて、好きなときに友人と会って、好きな時にお風呂に入って、疲れたら寝る。という、文字どおり自由そのもの。 

産後はそれが一変。

娘と直接ふれあう、いわゆる“育児”はもちろん、“育児にまつわる何か”に追われて、私の日常は家事と育児でいっぱいになりました。 

娘の笑顔と寝顔を毎日のごほうびに、不慣れながらに一日一日をどうにか乗り越えて今日に至ります。 

おかげさまで娘は2歳になり、少しずつおしゃべりもできるようになってきました。

歯が増えてきて、食事はいろいろなものを楽しめるようになりました。

「おやつ」という言葉を覚え、食事と食事の間の時間におなかがすくと「おやつたべるぅ〜!」と言ってきます。

そんな娘に、季節感のある簡単なおやつを作りはじめたのがこの連載を始めるきっかけです。 

子育てをしているとつくづく、「子どもは“自然”に近いなぁ」と感じます。

気候に反応し、草花の変化に気がつき、風をつかもうとしたり、花の色を探したり、雨をめでたり。

私にとってそれは、まるで、和菓子のよう。 

そんな娘を見ていたら、 ”子ども”という存在に合う、自然でやさしい和菓子を作ってみたくなりました。

できるだけ素朴に、簡単に。そして、いっしょに楽しめるように。 

私と娘のおやつ、「こどもわがし」が少しでもだれかの参考になればうれしいです。

これからどうぞよろしくお願いいたします。 




坂本紫穗(さかもと しほ)

和菓子作家。「紫をん」の名でオーダーメイドの和菓子を作品として制作・監修。日本国内および海外で和菓子教室やワークショップ・展示・レシピの開発を行う。素材や色、表現方法にこだわった作品が人気。

紫をんweb  
紫をんInstagram 


撮影/有賀 傑 文/坂本紫穗

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