「こどもと料理を楽しむためには、ちょっとしたコツがあるんです!」
と教えてくれたのは、子ども料理研究家の武田昌美さん。
武田さん、詳しく教えてください!
こどもが興味を持ったときが、始めどき!
料理を作りはじめるには、2歳だから早いとか、5 歳ならやって当然、といった年齢の区切りはありません。こどもが興味を持ったときが、料理の始めどきです。とはいえ、まず何からやらせればいいかわからないときは、サラダに使うレタスをちぎってもらうだけでもOK。自分で作ったものが食卓に上ったとき、こどもは誇らしく、うれしいもの。これがきっかけで、苦手だったものが食べられるようになることもあるんですよ。
合言葉は「失敗してもいいよ!」
こどもと料理をするときは、常に前向きな言葉をかけてあげましょう。たとえば、卵を割るとき。まずは「失敗してもいいよ!」。そして、たくさんの卵が入ったパックを見せながら「これだけあるから安心して割ってごらん」と緊張をほぐしてあげたあと、「大丈夫! できるよ!」と励まします。私が主宰している料理教室では、このようにリラックスさせてあげると、ほとんどの子(2 歳の子も!)が上手に卵を割るんですよ。
もちろん、初めは失敗することも。そんなときは、「大丈夫! これからどうしたい?」「目玉焼きじゃなく、卵丼にしてみる?」「もっとたくさん割って大きいオムレツ作ろうか?」などと、笑顔で解決策をいっしょに考えましょう。
こどもは卵割りに失敗しても、別のおいしい料理ができたと大喜び!
結果を怖がらず新しい方法に挑戦することも学べるんです。

道具や材料は事前に親が準備しよう

材料の計量や調理道具の用意は、事前に親がやりましょう。こどもといっしょにやるとなると、こどもを踏み台から下ろして引き出しから道具を出すなど、けっこうめんどうなんですよね。こどもとの料理は、「作る」ことだけに集中したほうがうまくいきます。
また、材料をお弁当用のカップや豆腐の空きパックを使って計量したり、ピザなど生地は牛乳パックを開いた上でこねたりなど、使い捨てできるものを活用するのもおすすめ。終わったらポイッと捨てられるので、洗いものがぐんと減ってストレスフリー、バンザイです(笑)。
食卓で料理しよう
さらに、キッチンではなく、食卓で作ってみる、というのもいい方法。いつも座っているいすに座って作業すれば、こどもはリラックスしてのびのび作れます。そして、兄弟でいっしょに作るときは、一人1つずつ道具や材料を用意することが、じつはとても大切なポイント! どの作業をだれがやるか、どちらが先かなど、兄弟げんかの元がなくなるので、年下の子も落ち着いて自分のペースで料理ができるんです。
これらのコツをふまえれば、子どもとの料理がぐっと楽しめるはず!
夏休みにぜひ「親子で料理」を楽しんでくださいね♪

教えてくれたのは……
武田昌美さん
こども料理研究家。こども料理教室「リトルシェフクッキング」を主宰。YouTube「こどもオレンジページチャンネル」でも、楽しい親子クッキング動画を配信中。
(『こどもオレンジページ No.5』より)
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